Horizon Cloud on Azure VDI(Windows10)を検証していて思うのが、一体何台まで作成できるのかと言う事です。これは、設計にもかかわる事なので、調べてみました。
実は、Azureには、[サブスクリプション]ごとにクォーターが設けられており、そのクォーターの制限が、仮想マシン作成の上限になると考えられます。
下記に、仮想マシン作成に関係がありそうな箇所を記載します。
[サブスクリプションの制限]
・リージョンのvCPUの合計 20
・シリーズごとのvCPUの合計 (Av2) 20
[リソースグループの制限]
・リソース数 800
[リージョンの制限]
・仮想マシン 10,000
・仮想ネットワーク 1,000
・サブネット数 10,000
・プライベートIP 16,384
・NIC 24,000
・パブリックIP静的 20
・管理ディスク 50,000
マスターイメージから、1回のデプロイ実行で作成できる仮想マシンの最大数を調査する。
最大数に影響を与えそうな制限に絞って調査を行っていきます。
第1の制限
「VMサイズごとのvCPUの合計」の制限に抵触する恐れがある。
ただし、これらは、サポートに依頼する事で、上限を拡張する事ができます。
第2の制限
「リージョンのvCPUの合計」の制限に抵触する恐れがある。
ただし、これらは、サポートに依頼する事で、上限を拡張する事ができます。
第3の制限
「リソースグループのリソース数」の制限に抵触する恐れがある。
こちらは、Horizon Cloud側にて対応しており、リソースグループ内の仮想マシンが600台に達すると、別のリソースグループを作成するように設定されています。
第4の制限
Horizon Cloudのデスクトップ サブネットには「/22」という推奨値があります。※理由不明ここに上限があるかと思ったのですが、1024台以上の仮想マシンを作成する事ができました。
第5の制限
「リージョン内での仮想マシン作成数」の制限に抵触する恐れがある。
こちらの上限は「10,000」であり、上限を拡張する事ができない。
結果
マスターイメージから、1回のデプロイで作成できる仮想マシンの最大数は「10,000」台
もし、10,000台以上作成したい場合、サブスクリプションを変更して作成して下さい。
と思っていたのですが、サポート範囲が公表されました。
・サブスクリプションごとに、サーバー(RDSH)、デスクトップ(VDI)を合わせて、最大2,000台までをサポート
・ノードごとに、最大2,000セッションまでをサポート