数あるAzureサービスの中で唯一でしょうか、オンサイト設置型のハードウェア製品「StorSimple」とは何者なのでしょうか??
ストレージへの提言
データはどんどん増えていく一方です。その中で頻繁に利用されているデータはどのぐらいあるのでしょうか? ほとんど利用しないデータを高価なストレージ(SSD,SAS)に置いておくのはもったいないと思いませんか? 利用頻度が少ないデータは安価なクラウドストレージに配置し、頻繁に利用されるデータはSSD,HDDに配置するのが理想ではないでしょうか?
それを実現したのが、「StorSimple」なのです!!
ひとことで言えば、オンプレミスのストレージとクラウドストレージが連携するハイブリッドストレージなのです!!
わかりにくいので、図にするとこんな感じです。
いわゆる、階層型のストレージです。利用頻度に応じて階層を移動します。
なので、利用頻度の高いデータは「SSD,HDD」へ、低いデータは「クラウド」へと自動配置されます。
つづきまして、、、
ストレージへの悩み
バックアップや災害対策について悩んでいます。「どんどん長くなるバックアップ時間」「バックアップ用のテープ・ストレージの保管場所」「有事の際のリストア方法」これらの問題をイッパツで解決する方法はないでしょうか?
「StorSimple」なら出来ます!!
StorSimpleで管理している全データ(第1~3層)をAzureストレージに対して自動でバックアップが出来ます。
もちろんバックアップしたデータは、StorSimpleにリストアできます。
そして、クラウド上に保管されるので、有事の際もバッチリです!!
う~~ん よく出来たストレージだ。
これでStorSimpleをご理解頂けたのではないでしょうか?
お~~っと、大事な機能を忘れていました!!
リストア方法ですが、Azure上のStorSimple(クラウド アプライアンス)に対してもリストアが可能なのです。ですので、Azure上に各種サーバーを構築することで、メインサイトと同等の環境がクラウド上で構築できるのです。これで、有事の際のバックアップサイトの準備ができました。
最後に、
StorSimpleの特徴をご紹介してきたのですが、導入に不向きな環境もあります。
- バックアップソフトのストレージターゲット ※モード変更により対応可能
- ウイルス対策ソフトのフルスキャン
- インデックス作成のフルクロール
お察しの通り、クラウド上に保存されたデータへのアクセスが発生する操作には向きません。あと、一気に大量データを書き込んだ際は、クラウド(第3層)にデータが流れるので、パフォーマンス的に許容できない環境にも向きません。
これで、StorSimpleとはどのような製品なのか、ご理解頂けたかと思います。
今までのストレージ製品には無い、クラウド時代ならではの新しいストレージ製品と言ったところですが、得手不得手があるので上手く活用して頂ければと思います。