お待たせしました。ついに、オンデマンドデプロイ機能が登場しました。これまでは、アクティブなセッション数を元にセッションホストの電源を自動的にON/OFFにするスケーリングプランがありました。本機能は、スケーリングプランに対して、セッションホストを自動的に作成/削除を行う機能が追加されたものになります!マネージドディスク料金の削減やクォーター制限の回避に役立ちます!
スケーリングプランについてはこちら
「Azure Virtual Desktop (AVD) で スケーリングプラン を試す!」
[利用のための諸条件]
・セッションホスト構成で作成されたホストプールであること
・スケーリングプラン[電源ON/OFF]との併用は不可
・Automation&LogicAppを利用したオートスケールとの併用は不可
全体の流れ
Step1:Azure Virtual Desktop サービスプリンシパルへの権限追加
Step2:スケーリングプランの作成
Step3:診断ログの設定
Step1:Azure Virtual Desktop サービスプリンシパルへの権限追加
[サブスクリプション]ー[アクセス制御]ー[+追加]ー[ロールの割り当ての追加]を選択
サブスクリプションに対して、Azure Virtual Desktop サービスプリンシパル(9cdead84-a844-4324-93f2-b2e6bb768d07)に下記ロールを割り当てます。
・Desktop Virtualization Power On Off Contributor
・ユーザーアクセス管理者
Step2:スケーリングプランの作成
[スケーリングプラン]ー[+作成]を選択
スケーリングプラン名:表示名
場所:スケーリングプランの保存場所 ※ホストプールのメタデータと同じリージョンを選択
フレンドリ名:※変更可能
説明:スケジュールの概要を記載するのが良いかも ※変更可能
タイムゾーン:セッションホストの場所に合わせる ※変更可能
ホストプールの種類:※プールのみ
除外タグ:※変更可能
スケーリング方法:動的自動スケーリングを選択
スケジュール名:表示名
繰り返し:スケジュールを割り当てる曜日を指定
アクティブホストの最小(%):”最小ホストプールサイズ”に対して、最低限起動しておく台数
※何%にしても、”最小ホストプールサイズ”の台数分が作成される。
最小ホストプールサイズ:最低限作成しておくセッションホストの台数
最大ホストプールサイズ:セッションホストを作成できる最大台数
開始時間:ランプアップの開始時間
負荷分散アルゴリズム:スムーズなサインインのため[幅優先]を推奨
容量のしきい値:0~100 ※セッション数の割合。しきい値を超えるとVMが作成される
アクティブホストの最小(%):”最小ホストプールサイズ”に対して、最低限起動しておく台数
最小ホストプールサイズ:最低限作成しておくセッションホストの台数
最大ホストプールサイズ:作成するセッションホストの最大台数
開始時間:ランプダウンの開始時間 ※24時を超えた設定は不可
負荷分散アルゴリズム:停止の影響を受けるユーザーを減らすため[深さ優先]を推奨
容量のしきい値(%):アクティブセッションの割合。しきい値を超えるとVMが作成される
ユーザーのログオフを強制する:はい=強制的に停止する
ユーザーのサインアウトを強制する:はい=強制的に停止する
ユーザーをログアウトしてVMをシャットダウンするまでの遅延時間(分):
通知メッセージ:停止するVMのデスクトップ上に表示します。
アクティブホストの最小(%):”最小ホストプールサイズ”に対して、最低限起動しておく台数
最小ホストプールサイズ:最低限作成しておくセッションホストの台数
最大ホストプールサイズ:作成するセッションホストの最大台数
ユーザーのサインアウトを強制する:いいえ=下記の状態で停止する
上:アクテイブセッションもしくは、切断されたセッションが無い場合に停止 ※空の状態
下:アクテイブセッションが無い場合に停止 ※切断されたセッションがあっても停止
割り当てるホストプールを選択します。 ※複数指定可能
最後に確認
作成が完了しました。割り当てるホストプール、スケジュールに関しては変更可能です。
Step3:診断ログの設定
[診断設定]ー[診断設定を追加する]を選択
Blobに送信されるログの方が情報が多いのでお勧めです。
“operationName” “resultType” “Message”が主な確認ポイント
ちなみに、Loganalyticsワークスペースに送信されたログ ※なんもわからん。。
それでは、確認してみましょう!
ホストプールを確認すると、スケーリングプランで設定した”最小ホストプールサイズ”分だけのセッションホストが作成されています。
リソースグループを確認
試しに、”最小ホストプールサイズ”を2台に設定すると、3台分がプールから外されます。
リソースグループを確認すると、3台分の[仮想マシン/ディスク/NIC]が削除されています。