AVD カスタム イメージ テンプレートとは、マスターイメージに対して、インストールしておきたいアプリケーションやVDIに適したOS設定のテンプレートを作成するサービスです。
この作成したテンプレートは、Azure Image Builder(AIB)で利用する事がで、AIBで一番大変だったイメージテンプレートのスクリプト作成がとても楽になります。
もう、これを使わない手はないです!
全体の流れ
Step1:リソースグループの作成
Step2:カスタムロールの作成
Step3:マネージドIDの作成
Step4:イメージ定義 (Azure Compute Gallery) ※オプション
Step5:カスタム イメージ テンプレート の作成
Step1~4までは、こちらを参照下さい。
「Azure Image Builder でマスターイメージの自動作成を試す!」
Step5:カスタム イメージ テンプレート の作成
[カスタム イメージ テンプレート]ー[カスタム イメージ テンプレートの追加]を選択
テンプレート名:表示名
既存のテンプレートからのインポート:いいえ
サブスクリプション:
リソースグループ:※Step1で作成したものを選択。マネージドID割り当て済みである事
場所:※ビルドVMを展開するVNetを指定する場合、VNetと同じリージョンにする必要がある
マネージドID:※Step3で作成したものを選択。
ソースの種類:[マーケットプレイス / マネージドイメージ / Azure Compute Gallery]
イメージの選択:※選択したソース内にあるイメージを選択
マネージドイメージ:※単体のイメージとして作成する場合
イメージ名:表示名
場所:セッションホストを展開したいリージョンを選択
Azure Compute Gallery:※ACGのイメージとして作成する場合
レプリケーションのリージョン:セッションホストを展開したいリージョンを選択
ビルドのタイムアウト(分):※強制終了となる時間
ビルドVMサイズ:※イメージの元となるVMのサイズ。セッションホストには影響なし
OSディスクサイズ:※127GB以下にするとビルドでエラーとなる
ステージンググループ:※ログを保存するためのRGを指定。空欄の場合、自動作成される
VNet:※ビルドVMを展開する仮想ネットワークを指定。空欄の場合、自動作成される
サブネット:※ビルドVMを展開するサブネットを指定。空欄の場合、自動作成される
※ステージングやVNetを指定する場合、マネージドIDに作成権限が必要です。
組み込みスクリプトの追加:※セッションホストに必要そうな設定スクリプト集
独自のスクリプトの追加:※アプリケーションのインストールなどに利用
Windows 最適化の構成
・Windowsメディアプレイヤー:削除する
・スケジュールされたタスク:タスクの無効化
・既定のユーザープロファイル:
ーバックグラウンド処理の無効化
ー視覚効果を下記のみ有効にする
ーーマウスポインタの下に影を表示する
ーーウインドウの下に影を表示する
ーースクリーンフォントの縁を滑らかにする
・自動ロガー:VDIに不要な自動システム トレースの無効化
・サービス:VDIに不要なサービスの停止
・ネットワークの最適化:VDIに適した高速化設定
・LGPO:VDIに不要なローカルグループポリシーを無効化
・ディスククリーンアップ:実行する
・Edge:既定のアプリとして設定
・レガシIEの削除:削除する
・OneDriveの削除:削除する
※利用予定が無いものは、[削除/無効化]でいきましょう!
スクリプトの実行順序を変更できます。
これにて、テンプレートの作成は完了です。
次は、作成したテンプレートからマスターイメージを作成します。
作成したテンプレートー[ビルドの開始]を選択
イメージ作成が完了すると、イメージビルドの状態が「成功」となります。
リソースグループを見ると、イメージが確認できます。
※このイメージから単体のVMが作成できるので、アプリケーションのインストールが可能
ストレージアカウントが自動作成され、ログが保存されています。
それでは、確認してみましょう!
セッションホスト作成時に、作成したカスタムイメージを選択
セッションホストを確認すると、日本語化、タイムゾーンリダイレクト、Appxパッケージの削除、Windows最適化、Windows Update、実施済みで作成されています!