Azure には、運用・監視に役立つサービスが複数あります。このバラバラに存在する複数のサービスをひとつの窓口に統合したものが、Azure Monitor になります。
各サービスは単体でも利用可能です。
各サービスは、データ収集元のレイヤーにより、住み分けがされております。
それでは、機能を見て行きましょう~
【アラート】
メトリック、アクティビティログに対して、指定した しきい値をトリガーにし、下記アクションを実行できる。
[Mail , Webhook , Runbook , Logic App]
【メトリック】
各種リソース(IaaS , PaaS)のテレメトリーデータを可視化する。
1分間隔のメトリック情報を収集し、1分間隔で送信する。
デフォルト30日間閲覧可能
アラート通知可能
※診断設定(診断ログ)
仮想マシンの場合、ゲストOSエージェントから下記データをストレージアカウントへ収集する
パフォーマンスカウンター(CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク)
イベントログ(アプリケーション、セキュリティ、システム)
ディレクトリ(IISログ、ログディレクトリ監視)
クラッシュダンプ
シンク(Application Insightsへ診断データ送信)
エージェント(ストレージアカウント)
起動の診断(ブート診断)
【ログ検索】
OMSのログ検索機能が利用できる。
【アクティビティログ】
サブスクリプションレベルでの操作を誰がいつ作成・削除を行ったかをログとして記録する。
デフォルト90日間保存される。
OMSログ検索を利用可能
エクスポート (ストレージアカウント , イベントハブ)
【リソース正常性】
リソース(赤枠)に関する計画済み・計画外の情報通知
[予期しないホストの再起動、OS更新プログラムの適用など]
【サービス正常性】
リージョンに関する計画済み・計画外の情報の通知(インシデント、メンテナンスなど)
アラート通知可能
【Application Insights】
Webアプリケーションに特化したパフォーマンスモニター
(応答時間、ページビュー数、ユーザー数、セッション数など)
【ネットワーク ウォッチャー】
仮想ネットワークに関する診断ツール
※ネットワーク調査ツール「Network Watcher」を見る!!
【管理ソリューション】
OMSソリューション&マーケットプレース内の管理系サービスの展開
特定のリソースに対して、深い洞察が得られるのでオススメです!
例:Log Analytics で NSG のログ分析
【診断ログ】
リソースレベルでの操作をAzureプラットホームから収集するのでPaaS系サービスにも有効
ログやメトリックを(ストレージアカウント , イベントハブ , Log Analytics)へ送信可能
※IoTHubの場合
Azureには、監視サービスが無いと嘆いていたのですが、工夫次第で死活監視の基盤も作れそうです。
例えば、
IaaSの場合、CPU使用率を1%以下にする。
PaaSの場合、トラフィック量を監視する。
などが使えると思います。