Citrix XenApp Essentials を検証していたところ、ASRで”Azure~Azure”でのフェールオーバーが開始されました。この2つのサービスを組み合わせたらどうなるのか、とても気になるので、検証してみます!
事前知識として下記を御一読下さい。
・Citrix XenApp Essentials とは?
・Citrix XenApp Essentials を構築する!
・Citrix XenApp Essentials に接続してみる!!
・Azure Site Recovery (ASR) とは?
・日本リージョンで東西間のフェールオーバーを試す!
さっそく、始めましょう!!
事前準備として、下記のような構成を西日本に構築し、東日本にフェールオーバーします。
※Citrix XenApp Essentialsの構築はこちらを参照して下さい。
【注意点】
・現時点ではASRが”Windows 2016″に対応してませんので、全てのサーバーOSを”Windows 2012″で作成してます。
※Cloud Connectorは自動で”Windows 2016″で作成されるため、手動(Windows 2012)で構築してます。
それでは、西日本から東日本にフェールオーバーしてみましょう!
※ASRの手順はこちらを参照して下さい。
フェールオーバーするサーバーたち ※必要最低限の構成です。
・AppConnector02=Cloud Connector
・XAE2012Master=VDA(マスター)
・ADDC2012=Active Directory
・XAEmni1a-0k-001=VDA(ワークロード)
今回は、同時にフェールオーバーするので、[復旧計画]を作成します。
[フェールオーバー]を実行
ふぅ~ 無事にフェールオーバーが完了しました。
それでは、確認してみましょう!
さっそく、Receiverから接続をすると、、認証が失敗します。。
先ず疑ったのは、Citrix Cloud と Cloud Connector の接続です。やはり、切断状態でした。原因は、DNS設定でした。
~つまずきポイント~
・各サーバーで名前解決ができるか、DNSまわりを確認しましょう。
・Active Directoryでフォワーダー設定も確認
再度、Receiverから接続をしてみます。
アプリケーションを選択すると、、「開始しています」から進まない。。
そうなんです、カタログの作成時にVDA(ワークロード)を西日本に作成しています。当然ですが、Delivery Controller はVDA(ワークロード)が西日本にあると思っているので接続できません。※Delivery Controllerは、Citrix Cloudにあるので触れません。
残念ですが、カタログの作成は必要となります。
カタログを作成すると、無事に接続ができました!!
最後に
フェールオーバーボタンひとつで動いてくれると良かったのですが、VDA(ワークロード)の場所でつまずきました。ただ、一から環境を構築するより、はるかにスピーディーかつ簡単に展開できますので、Citrix XenApp Essentials + ASR の組み合わせはアリかと思います。
※何度も構築していると、ASRに負けないぐらいのスピード感が身に付いてきますよ!!
今回の件で、XenDesktop Essentialsでの動作も想像できますね。ASRが “Windows 10”
に対応したら試してみようかな~